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★1-2 副作用【医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因その1】

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第1章
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この記事は手引き令和5年4月版に対応しています。

 

 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因

 

この記事では副作用に関するお話をします

副作用

 

手引きより

医薬品の副作用とは、「疾病の予防、診断、治療のため、又は身体の機能を正常化するために、人に通常用いられる量で発現する医薬品の有害かつ意図しない反応」とされている。世界保健機関(WHO)の定義より

 

 

有害かつ意図しない反応

ポイントは、人に通常用いられる量での発現です

がぶ飲みして具合が悪くなるのは副作用ってか乱用だな

副作用は以下のように分類されます

① 薬理作用による副作用

薬理作用ってなんじゃ?

薬が身体の生理機能に影響を与えることですよ

薬の効き目ってことかぁ

薬理作用の分類
  • 主作用
    期待される有益な反応
  • 副作用
    好ましくないもの(有害事象)
  • それ以外
    期待はされてないけど特に害はない反応

 

主作用は期待される効果。

有益なものです

目的でなくても特に不都合がなければ副作用扱いにはならない

好ましくないもの、を副作用といいます

 

手引きより

複数の疾病を有する人の場合、ある疾病のために使用された医薬品の作用が、その疾病に対して薬効をもたらす一方、別の疾病に対しては症状を悪化させたり、治療が妨げられたりすることもある。

おなかを壊したひと。
頭が痛い人。

おなかの薬を飲んだら頭痛が悪化した!

頭痛の薬を飲んだら下痢が悪化した!

シーソーみたい

上手くいかないもんだなー

他のお薬を飲んでいたり、他にも疾病がある人は特に副作用には気を付けないといけません

②アレルギー(過敏反応)やりすぎ免疫機構

 ポイント

アレルギー=免疫機構の過剰反応

 

免疫とは、本来は細菌ウイルスが人体に取り込まれたときに「ヤベーぞ守るぞ!」とからだの為に戦ってくれるものなのですが

やり過ぎちまって好ましくない不快な症状が起こるんだ

通常の免疫反応

身体を守ろうとして戦ってくれた結果。
炎症を起こしたり腫れて痛かったり熱が出たりするけれど、それは人体にとって有害なものを体内から排除するための必要な過程

 

アレルギーとなると…

頑張ってくれるのは嬉しいけど超絶苦痛!
何もここまでしなくたっていいのに!
目がかゆい!!涙が出る結膜炎症状
くしゃみ鼻水とまらん鼻炎でぴえん
皮膚がかゆい!じんましん・湿疹・かぶれ
血管性浮腫のようなやや広い範囲にわたる腫れ

 

アレルギーはあらゆる物質で起こりうるものです

世の中は意外なアレルゲン(原因物質)でいっぱいだぞ

猫アレルギーとか

フェレットアレルギーとか…

薬理作用のない添加物が原因だったりして、薬理作用関係なく起こりうるものです

 

アレルゲンとなりうる添加物の一例

黄色4号(タートラジン)
カゼイン(牛乳などに入っている)
亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、ピロ硫酸カリウム等)

牛乳アレルギーの人はカゼインって成分に注意しないといけないね!

 

薬も塗り薬も同じく。花粉みたいに身体に触れたり吸い込んだり肌に触れるだけで発症するんだ

アレルギーって生まれつきなの?

必ずしもそうではありません。
普段アレルギーのない人でも抵抗力が弱っていたりすると思わぬアレルギーが発症することがあります。

オレ、ママ猫がゴキブリアレルギーなんだ

それは要注意です。
アレルギーには遺伝的なものがあるんです

アレルギーを起こしやすい人も要注意な!
思わぬ物質が原因になって新しいアレルギーを発症しやすいんだ

要注意って具体的にどうすれば

…各自ググっといてください

あっ逃げた!

医薬品から話はそれてしまいましたが…

医薬品の中には鶏卵牛乳を原材料として作られているものもありますので使用してはいけません

鶏卵…リゾチーム
牛乳…カゼイン

 

医薬品の効き目。副作用の回避

 

手引きより

一般用医薬品は、通常は、その使用を中断することによる不利益よりも、重大な副作用を回避することが優先され、その兆候が現れたときには基本的に使用を中止することとされており、必要に応じて医師、薬剤師などに相談がなされるべきである。

 

すみません、前にこの胃薬を自分で選んで買ったんですが、発疹みたいなのができちゃって…

いらっしゃいませ!それは大変!

確かその医薬品は、重篤な副作用のひとつとして発疹が確認されていますね…

うーん、胃はまだそんなに良くなってないから続けた方がいいんでしょうか?

いえ、成分によるアレルギーの恐れがあります。危険ですのですぐに中止してください。

あっなんか心当たりあるかも

別の医薬品を選び直したいので、詳しいお話を聞かせてください

もしくは病院での受診が望ましいですね

手引きより

専門家においては、購入者等から副作用の発生の経過を十分に聴いて、その後の適切な医薬品の選択に資する情報提供を行うほか、副作用の状況次第では、購入者等に対して、速やかに適切な医療機関を受診するよう勧奨する必要がある。

 

手引きより

また、副作用は、容易に異変を自覚できるものばかりでなく、血液や内臓機能への影響等のように、明確な自覚症状として現れないこともあるので、継続して使用する場合には、特段の異常が感じられなくても医療機関を受診するよう、医薬品の販売等に従事する専門家から促していくことも重要である。

 

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