前回の衛生害虫の記事に続き、今回から、それらに有効な殺虫成分の記事となります。
いろんな作用の仕方、いろんな危険度、個性豊かな殺虫成分。その成分が使用されてる商品もあわせて紹介していきたいと思います。
まずはじめに殺虫成分の共通事項!
殺虫剤使用に当たっては、殺虫作用に対する抵抗性が生じるのを避けるため、同じ殺虫成分を長期間連用せず、いくつかの殺虫成分を順番に使用していくことが望ましい。
虫も人も学習し、アップグレードを繰り返す生き物
この殺虫剤がダメなら、少し間をあけて別のを使いましょう!
今回の記事では有機リン系殺虫成分を取り上げていきます!
勇気りんりん?
ちゃうわ
a 有機リン系
我々人間・哺乳類に対しては比較的安全と言われている?…でも注意が必要!
どんな成分がある?
ジクロルボス
ダイアジノン
フェニトロチオン
フェンチオン
トリクロルホン
クロルピリホスメチル
プロペタンホス
など
いきなりめちゃくちゃ多いじゃん!
んじゃ代表で一番上のボス…ジクロルボスを取り上げましょ
それ以外は…んー、「その部下たち」で覚えてくださいね♪
相変わらず突き放しっぷりがすさまじいな!!
「ゆうきリン♪」って声に出すと響きだけは可愛いんだけどな
ボスが可愛いってどういうこと
どんな商品がある?
ハエやゴキブリをぶちぶちにするバポナのプレートなどに配合されます
わっ第一類医薬品!
有機リン系 ジクロルボス等の作用のしかた
ボスと聞くと暴力で解決しそうなイメージ
いえ、意外っちゃ意外ですが以下の通りです
アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。
???
全体的に意味が不明だけど、まず不可逆的ってなに?
元に戻せないと言う意味ですね
つまりボスはアセチルコリンエステラーゼと結合したらしっぱなし!
ズッ友?!
…で、それでどういうことが起こるの?
神経伝達に異常が起こって興奮状態になり、しにます
…「世界(虫)を破壊してでも君(エステラ)と一緒にいたい」ってか?
さすがボス!友情は一生もの!
友情?!んーそんなキレイなものなのでしょうか…
みてください、一つの関係を壊して一方的にエステラを独占し、あまつさえその世界をもぶっ壊そうとしてるんですよ
がびーん!!
ほ乳類には比較的安全?そうとも言い切れない
最初にほ乳類には安全みたいなこと書いてあったけど?
それは以下の理由からですね
これらの殺虫成分は、ほ乳類や鳥類では速やかに分解されて排泄されるため毒性は比較的低い。
分解・排泄がスピーディーというだけであって、無効ってわけではないのです
体内にたくさん入ると当たり前にキャパオーバーを起こして…
ただし、高濃度または多量に曝露した場合(特に、誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。これらの症状が見られたときは、直ちに医師の診断を受ける必要がある。
し、神経の異常な興奮…
死にゆくむいむいと同じ症状ですね。死に至る可能性は低いにしろ、直ちに病院に行きましょう
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