第1章も終盤に差し掛かりました。
この記事は手引きの【適切な医薬品選択と受診の勧め】から、一般用医薬品の定義・適切な選択・受診を勧める場合について触れていきます。
これまでの記事に関連する部分もあります。参照しつつご覧ください。
一般用医薬品
一般用医薬品の定義
そもそもどっからどこまでが一般用医薬品なん?
人体に対する作用が著しくないものであって、薬剤師その他の医薬関係者から提供された情報に基づく需要者の選択により使用されることが目的とされているもの(要指導医薬品を除く。)(第4条第5項第4号)
作用が著しくないものであって
一般の人たちの選択によって使用されるもの!
要指導医薬品は除く
病院でもらう薬とは違って
一般ピーポーのオレでも選べるものなんだね
柿本さん、いらっしゃいませ!
- 第1類医薬品
- 第2類医薬品(指定第2類も)
- 第3類医薬品
要指導医薬品以外の市販薬のこと。
作用が著しくなく、一般の人が専門家の情報をもとに自分で選ぶことのできる医薬品
シロート目線でも選べる医薬品かぁ
てことはあんまり大したことないんじゃないの?
ここにきてそれを言いますか
以下が一般用医薬品の役割です。
その可愛いおみみかっぽじって聞いてください!
- 軽度な疾病に伴う症状の改善
- 生活習慣病等の疾病に伴う症状発現の予防
(科学的・合理的に効果が期待できるものに限る。) - 生活の質(QOL)の改善・向上
クオリティ・オブ・ライフ - 健康状態の自己検査
- 健康の維持・増進
- その他保健衛生
医療機関で治療を受けるってほどではなくて
軽度な疾病の治療・予防・検査
日常において、生活者が自らの生活の質の改善・向上を図ることを目的としています
こちらも参照
身近なお助けマンだね
見くびってごめんなちゃい
そう聞くとちょっとハードル高いかも
セルフメディケーション
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てする」こと。
世界保健機関(WHO:World Health Organization)
ハードル高っけぇ~~
そんなこと言わないで…
近年、急速な高齢化の進展や生活習慣病の増加など疾病構造の変化、生活の質の向上への要請等に伴い、自分自身の健康に対する関心が高い生活者が多くなっている。そのような中で、専門家による適切なアドバイスの下、身近にある一般用医薬品を利用する「セルフメディケーション」の考え方がみられるようになってきている。
セルフメディケーションの意識が高まっていますね!
なんでなんで?
- 高齢化が進んでいて
- 生活習慣病が増えている
- 疾病構造の変化
- 生活の質の向上が要請されている
ことから、自分自身の健康に対する関心が高い生活者が多くなっている!
セルフメディケーションの主役は一般の生活者です
一般用医薬品の選択・使用を判断する主体は一般の生活者!
あっオレだ
わたくしたちの相手は健康に対して熱心な生活者
科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションの助けとなりましょう!
医薬品がいらなかったり、受診が必要だったり
情報提供は必ずしも医薬品の販売に結びつけるのでなく、医療機関の受診を勧めたり(受診勧奨)、医薬品の使用によらない対処を勧めることが適切な場合があることにも留意する必要がある。
セルフメディケーションの助けになりたいあまりに、気合を入れすぎないよう
場合によっては医薬品が必要ないこともあります
少し安静にしていましょう、生活習慣を変えてみましょう など
医薬品に頼らずとも改善できるものなら、むやみに販売につなげることはありません
症状が重いとき(例えば、高熱や激しい腹痛がある場合、患部が広範囲である場合等)に、般用医薬品を使用することは、一般用医薬品の役割にかんがみて、適切な対処とはいえない。
40℃超えの発熱と嘔吐下痢が止まらナイツ
夜だから病院が開いてない
いいお薬ありませんk
あああああ!!!
どうやってご来店をー?!
夢うつつでさ迷っていたらここに来てた
当店を愛しているのですね!
らぶち!!!
しかし!このような場合は一般用医薬品で対処できうる範疇を超えています
このようなトンデモご来店があった場合は…
夜間の救急病院に電話してタクシーを呼ぶか、連れてってくれるご家族を呼んで受診を勧めましょう
あくまで軽度の対処だね
あと、以下も受診をお勧めする場合です
体調の不調や軽度の症状等について一般用医薬品を使用して対処した場合であっても、一定期間もしくは一定回数使用しても症状の改善がみられないまたは悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受ける必要がある。
一週間以上飲んでみたけど良くならないどころか悪化してるような気がする…
それは大変!医薬品が合ってなかったり、ほかの原因が考えられたりします
わたくしでは判断がつきません…
そういった場合は医療機関の受診をお勧めします
主役にとって「偉い人・頼れる名脇役」の登場だ!
ドーピングに注意!!(改訂に伴い追加!)
また、スポーツ競技者については、医薬品使用においてドーピングに注意が必要である。一般用医薬品にも使用すればドーピングに該当する成分を含んだものがあるため、スポーツ競技者から相談があった場合は、専門知識を有する薬剤師などへの確認が必要である。
ま、ま、まじでー!!!
一般用医薬品にそんなのあるの?!
そりゃ手引きも改訂されますわ!
じゃあお客さんが試合を控えたスポーツ選手だったら…
いわゆる「うっかりドーピング」をしてしまわないよう注意しなければなりません
知らなかったでは済まされない…
登録販売者として、出来うる限りのことをしましょう!
…可能な限り
接客予想図
あのすみません。陸上競技の試合を明日に控えてるんですが、どうも風邪っぽくて
この風邪薬ってどうです?効きますかね?
どれどれ…ハッ
(エフェドリンが入っている…!)
実はこちらの医薬品。スポーツ競技においてドーピング扱いとなりうる成分が含まれていまして…
えっっ市販薬でもそんなことってあるんですね?!
そうなんです!代わりに安心してお飲みいただける医薬品をお探しいたしますね!
オネシャース!
ってなるのが理想ですが
分からないことがあれば無理な判断は避けて、医師・薬剤師に託しましょう
貴重な選手生命、絶たれてはならない
一般用医薬品で対処できる範囲は人によります
特に乳幼児・妊婦さんはかなり限られてきます
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