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1-2妊婦又は妊娠していると思われる女性【医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因その6】

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第1章
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妊婦または妊娠していると思われる女性

 

手引きより

妊婦は、体の変調や不調を起こしやすいため、一般用医薬品を使用することにより、症状の緩和等を図ろうとする場合もあるが、その際には妊婦の状態を通じて胎児に影響を及ぼすことがないよう配慮する必要があり、そもそも一般用医薬品による対処が適当かどうかを含めて慎重に考慮されるべきである。

妊婦さんは心身ともに不調を起こしやすいです

身体の中で命をかけて命を育てているんだ…偉大だぜ

妊娠中のオレのおくさんも時々具合が悪そうにしてて心配…

あなた妻帯者でしたか

具合が悪いときに何とかしてあげたくて、でも市販の薬を飲んでもいいか分かんなくてさぁ…

その判断こそぜひ専門家に任せてくれ!

専門家は症状をよく聞き、成分をよく見て、慎重に慎重に判断しましょう

絶対に安易な判断で不適切な医薬品をお勧めしないように!登録販売者では判断できない部分も多々あります

そんなときは医療機関にかかることをお勧めしましょう

 

母体ー胎児。からだの仕組み

 

手引きより

胎児は、誕生するまでの間は、母体との間に存在する胎盤を通じて栄養分を受け取っている。胎盤には、胎児の血液と母体の血液とが混ざらない仕組み(血液-胎盤関門)がある。母体が医薬品を使用した場合に、血液-胎盤関門によって、どの程度医薬品の成分の胎児への移行が防御されるかは、未解明のことも多い

 

お母さんが摂取したものは胎盤を通じて胎児に共有されます

血液-胎盤関門…本で読んだ!

お母さんと子供の境目だよね!そこで通っていいもの・通っちゃダメなものを仕分けしてるんだよね!

そう!だけど、なにが通って何が防がれるのか、まだ未解明なんだよな

そう思うと怖くて医薬品には手を出せないね…

 

特に避けるべき成分

 

手引きより

一般用医薬品においても、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。

 

手引きより

さらに、ビタミンA含有製剤のように、妊娠前後の一定期間に通常の用量を超えて摂取すると胎児に先天異常を起こす危険性が高まるとされているものや、便秘薬のように、配合成分やその用量によっては流産や早産を誘発するおそれがあるものがある。

 

未解明、そして判断がとても難しい。
100%安全とは言い切れません

相談すること」多くの医薬品にそう書いてあるぞ

特に注意したいもの
  • ビタミンA
    摂り過ぎると胎児に先天異常を起こす危険性が!
  • 便秘薬
    流産・早産を誘発するおそれ!
  • イブプロフェン
    出産の近い(出産予定日12週以内)の妊婦については、服用しないこと
    胎児の動脈管収縮のおそれが…

ビタミンAって、余分にとった分が流れていったりしないもんね

脂溶性ビタミンってやつだね

ビタミンA、便秘薬、イブプロフェン…
他にもありますが、これらは特に試験に出やすいです

 

接客において。購入者への配慮

手引きより
このような医薬品については、十分注意して適正に使用するか、または使用そのものを避ける必要があり、その販売等に際しては、購入者等から状況を聞いて、想定される使用者の把握に努めるなど、積極的な情報収集と、それに基づく情報提供がなされることが重要となる。なお、妊娠の有無やその可能性については、購入者側にとって他人に知られたくない場合もあることから、一般用医薬品の販売等において専門家が情報提供や相談対応を行う際には、十分に配慮することが必要である。

適正に使用!もしくは避けましょう!

この医薬品が適しているかの判断を下すために、職業上、立ち入った質問をすることになるけど

デリカシーと礼儀と周りへの配慮をもって情報を収集しよう

 

母乳を与える女性(授乳婦)

 

手引きより

医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部乳汁中に移行することが知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。

妊娠中はもちろんですが、授乳中も注意が必要となります

摂取した成分の全部ではないけど、一部が乳汁に含まれたりすることがあるんだ

接客上の注意

 

手引きより
このような場合、乳幼児に好ましくない影響が及ぶことが知られている医薬品については、授乳期間中の使用を避けるか、使用後しばらくの間は授乳を避けることができるよう、医薬品の販売等に従事する専門家から購入者に対して、積極的な情報提供がなされる必要がある。吸収された医薬品の一部が乳汁中に移行することが知られていても、通常の使用の範囲では具体的な悪影響は判明していないものもあり、購入者等から相談があったときには、乳汁に移行する成分やその作用等について適切な説明がなされる必要がある。

乳幼児に好ましくない影響を与えるものは使用しない!使用後しばらくは授乳をしない!

って猫ヤッキョクの猫剤師から念を押されたぞ!

成分が乳汁に移行したとしても、通常の使用の範囲内では悪影響のないものもあるんです

販売する専門家は、正しく使用することへの念押しと危険な使用方法についての注意喚起をしよう!

 

でもあえて思うこと

 

手引きの文章には適切な情報提供うんぬん書いていますが…

じゃあ具体的にどうすればいいんだよ!って思いません?
試験勉強中だった頃のホアーキンはいつも思っていました。

手引きはあくまで試験問題作成の為の手引き。臨機応変が問われる対応の仕方まで詳しく書かれることはありません。法律に関してはくどくどくどくど書くのに

医薬品のパッケージには「薬剤師または登録販売者に相談」と書いていますが、基本的に妊産婦さんの対応は、登録販売者には困難を極めます。資格の範疇を超えていることがほとんどです。

医薬品=未解明。
人体=未解明。
妊産婦さんはその最たるの一人だと思います。

わたくしホアーキンは、ほとんどの場合の判断を医療機関に託します。

妊産婦さんだから無条件で「分かりません!」ではなく、一度相談を受け、資格内の持ちうる知識で状況を吟味した上で。

「適切な情報提供」というのはNGを出すことが前提で、「なぜ、この医薬品のどこがどうNGなのか」を説明する情報提供ではないかと考えています。

OKはなかなか出しづらいですが、NG判断は早いです。
分からないことはすぐさまNGです

「大変申し訳ございませんが、わたくしでは判断できかねますので、お医者様にお問い合わせ願えますでしょうか」

せっかく頼ってご来店くださったのに…とか
判断から逃げるなんてプライドが許さない…とか
答えられなくてお客さんから怒られたらどうしよう…とか
そんな考えはこの際捨てます。

試験をほぼ満点合格したホアーキンでも、分からないものは分からないのです。とっさに会社のパソコンでネットサーフィンして調べることは出来ても、付け焼刃の知識だけで人の命を背負うことはできません。

真剣に命と向き合おうものなら、答えられないことでお客さんに怒られても、逃げたと思われても、屁でもないです(うそです多少へこみます)。

 

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