血漿。けっしょう。読めてもスラスラ書けません。
血液といえば赤い赤血球ですが、それ以外の赤くない部分が、なんと半数を占めているのです。血液は大きく分けて血球と血漿からなります。
本記事では赤くない部分に注目!
- 90%以上が水分
- タンパク質(アルブミン、グロブリン等)
- ほんのちょっぴの脂質・糖質・電解質
ほぼ水!
ほかの10%たちにも触れて!
血漿中のタンパク質1【アルブミン】
そういえば牛乳の中のタンパク質はタンニン酸アルブミンって言われてたっけ?
アルブミンがつく奴だいたいタンパク質卍
浸透圧で血管に水分を!
アルブミンは血液の浸透圧を保ち
血漿の成分が血管の外に漏れ出るのを防ぎます
浸透圧って?
例えば出入り自由の二つの部屋があったとして…
お金のある部屋ない部屋どっちに行きたいです?
お金のある部屋!
その「ある方」の引き寄せる力が浸透圧です
血管は、血漿成分(ほぼ水分)をここに留めておくために
金(アルブミン)にモノを言わせているんですよ
そんな悲しい例え方しないで…
水が濃度の低い方から高い方に移動しようとするってやつだよね?
なるほど血管の中はアルブミンでいっぱい水でいっぱい
んじゃあ血管中のアルブミン濃度が少なくなるとどうなるの?
「もうここには用はない」ってなりますね
血管の外に血漿成分(水分など)が漏れてって、むくみなどを起こします
ひ、ひぇ…
血管界こわー
むくみの原因の一つはアルブミン不足…
血管中で水分が満たされてるのはアルブミンのおかげなんだね
試験には出ませんがこの浸透圧の名前を「膠質(こうしつ)浸透圧」といいます。もっと詳しく知りたい方はこれでググってください
身体をめぐるための強化パーツとしても
アルブミンは他にも、体内のホルモンや摂取された医薬品の成分が「目的を果たさないまま代謝・排泄される」ことを防ぎます。
ここからはRPGです
「このままでは世界(からだ)から追放(代謝・排泄)されてしまう…目的の洞窟にたどり着けない」
「アルブミンが仲間になった!」
「強化:複合体に変身した!」
「ミッションクリア(効果・作用を果たす)!」
体内のホルモンや摂取された医薬品の成分はアルブミンと出会い結合して、複合体というものになります。
そうすることによって代謝や排泄を受けにくくして、行き着くべき場所に運びます。
冒険は始まったばかり…!
金持ち勇者「アルブミン」のアールピージーなどで覚えてください。
血漿中のタンパク質2【グロブリン】
RPGネタを引きずりますが…
キャラ的に言うと
超排他的な城の門番
免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担うため、そういったものは免疫グロブリンとも呼ばれています。
移動中のエンカウント!
攻撃力の高い好中球やマクロファージも加勢して、異物をぶちのめしてくれますよ
グロブリンって感知器みたいね
脂質(中性脂肪、コレステロール等)
脂質は血漿中のタンパク質と結合してリポタンパク質を形成し、血漿中に分散しています。
脂質+タンパク質=リポタンパク質
in 血漿
脂質はタンパク質と結合しないと血漿中で安定しないのです
その結合する「血漿中のタンパク質」って、さっきのアルブミンとかのこと?
って誤解しちゃうでしょうね…違います
手引きには載っていませんが、アポタンパク質というものです
そのアンポンタンが脂質と結合してリポタンパク質になって、血漿中で安定して散らばるんだね
いっちゃん…
アンポンタンじゃないよぅ
血液サラサラ?ネバネバ?ドロドロ?
中性脂肪が…コレステロール値が…
って、健診帰りのリーマンが神妙な顔でつぶやいてた
血液の粘稠性(ねばり)は、主として血漿の水分量や赤血球の量で決まり、血中脂質量はほとんど影響を与えません。
そうなの?!脂質のせいで血液ネバネバだと思ってた!
よくみんなが目指してる「血液サラサラ」ってなんなの?!
誤認の多い話題ですね
「血液自体がサラサラ状態であること」と、「血管の環境がきれいな状態で、サラサラ流れやすいこと」の違いです。
「血液自体がサラサラ状態であること」
→水分量・赤血球量による
「血管の環境がきれいな状態で、サラサラ流れやすいこと」
→脂質(コレステロール)が血管の内壁に蓄積していないかによる
うーん、とりあえず水がぶ飲みしとこ
水をたくさん飲んでも、血漿中のアルブミンが少なかったら血液サラサラにはならないよね?
そうです!
よくできました💮
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