
どーしよ!
虫に刺されて腫れもうた

大変!ここは山奥!
手ぶら!近隣にお店もない!

抗炎症のお薬、急いで買いに行かなきゃ

大丈夫!

なんと、あのステロイドが!!

身一つで調達できるんですよ!

え

まず、わき腹をカッ裂いて…

ゑ?

見えてきた副腎についてるヌメッたやつを指でとって、腫れた個所に塗れば万事解決☆

わぁい☆
天然のステロイドだ!

わぁい☆
じゃあるか!!

なるほどその手があったね

あってたまるかよ!
ステロイドって?
強ーい抗炎症成分。強い代わりに注意事項がいっぱい。医薬品界のハイリスクハイリターン?抗炎症成分の他にアレルギーを抑える作用も。
天然のステロイド
もともと体内にある天然のステロイド。副腎皮質ホルモン、副腎皮質ステロイドとも。
副腎皮質ホルモンの中にもたくさん種類がありますが…
- コルチゾール
- アルドステロン

アルドステロン知ってる!
医薬品としてのステロイド
化学的に合成して作ったステロイド。副腎皮質ホルモンの誘導体。

誘導体ってなに?

例えば〇〇が、のちに▲▲に変化するとして…

それを「〇〇は▲▲の誘導体」って言ったりします
化学的に作った医薬品のステロイドは、副腎皮質ホルモンになりうるもの、ということです。
プレドニゾロン酢酸エステル
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
ヒドロコルチゾン
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
よく「危険」と言われている?
ステロイドはもともと体内で作られているホルモンです。副腎がちょうどいい量を調節しながら分泌することによって健康が保たれているので、それを外から摂り入れるとなると…?いろいろと調子が崩れてしまうでしょう。
数ある副作用の中の一例
長期連用や、大量摂取によって副腎の機能が低下します。外から摂り入れた分があるから、副腎がみずから作るまでもなくなるからです。そうなると、やめた時が大変です。
外用薬では副作用のリスクが比較的少ないとされていますが、内服薬ではリスクが大きいため、一般用医薬品の中にはステロイドの内服薬はありません。医師による慎重な裁量が重要となります。
始める判断・やめる判断・使い方。危険なのかどうかはそれら次第です。
外用薬・内服薬問わず、適正な使用が特に厳しく求められる医薬品の一つとなっています。
ステロイドはなぜ強い?
抗炎症作用がとにかく強い!なぜ。
抗炎症といえば、プロスタグランジンを抑制すること…ですが、ステロイドはプロスタグランジンが作られるその前の段階に先回りして、産生を阻止します。だから抗炎症作用が強いとされています。

ステロイドのせいで
始まらずにして終わる…

あっプロスタグランジンくんだ

どんまい
一般用医薬品では?
外用薬のみです。内服の市販薬はありません。
外用痔疾用薬、歯槽膿漏薬、外皮用薬、アレルギー用点鼻薬
デキサメタゾン
プレドニゾロン酢酸エステル
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル
ヒドロコルチゾン
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
など

頭文字をとってデププヒヒヒで覚えましょう

そこもっと面倒見てよ!
長くて覚えらんないよ!
注意点
アレルギーに効果がある理由として、免疫反応を抑える作用があるからです。免疫反応が抑えられるぶん、感染症にかかりやすくなります。
してはいけないこと
化膿している部分・感染性の疾患への使用
水痘(水ぼうそう)、みずむし・たむしなど
細菌等の感染に対する抵抗力を弱めて、感染を増悪させる可能性があります。
長期連用
使い続けると副作用のリスクが高まります。症状が改善されない場合は早めに受診しましょう。
ステロイドの長期連用について
痔に用いる坐剤・注入軟膏
口腔内に使用する歯槽膿漏薬
その含有量によらず長期連用を避ける必要があります。

腸からの吸収の良さは半端ないのです

お尻にぶっさすのは1回でもヤだよー

問題はコレです
ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1gまたは1mL 中 0.025mg を超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要があります。

まず、
「ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して」

いやもうこの時点で意味が分からないよ
数あるステロイドの種類の中、コルチゾンを代表にあげ、それを基準にしているようです。
「1gまたは1mL 中 0.025mg を超えて含有」
「摂取する医薬品の1gまたは1mL 」 中に含まれるステロイドの量のことです。

それぞれの強弱を加味して同等にしたものです

種類によって長期連用NGの量が変わるんだね

コルチゾンに換算…というのはそういうことです

受験生当時はよく意味が分からないまま諦めて丸暗記で通しました

まーたチカラ技かよ
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